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あの子が家に来たのは、2001年4月28日のこと。

父はかねてから犬が欲しいと言っていたのだが、
単身赴任等もぼちぼち終了したので、
結構本格的に犬の獲得に動き出した。
家族会議で、コーギーか豆柴かー、という話になった。
この頃、かうぼーいびばっぷにハマっていた私と兄は、
結構なコーギー押しだったので。
(ちなみに、犬が苦手だった母は犬を飼うことには消極的。)

ペットショップでコーギーが入荷したら教えてほしいと頼んでいたところ、
入荷したとの話が来て、家族で見に行った。
まだ飼うかどうかわからない、というスタンスで出かけた。

飼う準備もできていないし、急にはね、と車の中で話していたと思う。

ペットショップに着いて、連れてきてもらったワンコは、
私の手首から肘までにピタッとおさまるくらい小さくて、
多分訳のわからない人たちに囲まれたせいで、おびえて震えていた。
顔はよく言えば優しそう、でも、とても弱弱しく元気がなく見えた。
可愛いといえば可愛いが、あまり美人にはならないな、となんとなく思った。

どうしようか、と父が言った時、
それでも私の頭の中にあったのは、

この気の弱そうなワンコは、
うちがコーギーが欲しいと言ったからわざわざ連れて来られたのに、
ここでうちが断ったらまた、
別のところに電車だか飛行機だかで運ばれたり、振り回されたり、
こんなに小さいのに大変な思いをするに違いない、

ということだった。

私の腕に乗って震えている小さなワンコを、絶対に連れて帰らねば、

妙な使命感にかられ、
なんだか偽善者っぽいなぁと自分につっこみつつも、
犬を飼ったこともないのに、
この子は私が可愛がる、と、その場で決めた。

「連れて帰る、」

と私は父に告げ、父母も了承してくれた。
家には何の準備もなかったし、
育て方も分からず不安もあったけど、
ペットショップの人に色々教えてもらって、
そのまま連れて帰ることになった。

車の中、私の膝の上でじっとしているワンコ、
不思議な気持ちだったけど、その背中がとても、いとおしく見えた。


11年たっても、初めて出会った時の事は忘れられない。

よくよく記録を見てみると、
まだ生後2カ月も経っていなかったようだ。
しかも沖縄生まれ。
親元から離され、おそらく飛行機にたった一人乗せられ、
それはもうワンコも不安で怖くてたまらなかったに違いない。

ペットショップ事情はわからないが、
当時はそれも普通のことだったのだろうか。

うちが欲しいと言わなければ、もう少し親元で過ごせたかもしれない。


でも本当に、この時うちに来てくれて、ありがとう。


当時の私も、あの選択は正しかった。グッジョブ私。
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